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競馬ページ担当の おかだ です!
このページでは、競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。
5月10日に東京競馬場で行われたNHKマイルカップ(GⅠ、芝1600m)は、ミルコ・デムーロ騎手鞍上のラウダシオン(牡3)が優勝。初重賞をG1制覇で飾りました。
スタートは少し後手を踏みましたが、スムーズに2番手を確保。逃げるレシステンシアをマークし、最後の直線でかわすと後続の追撃を振り切りました。
上位に入った馬は、どちらかと言えば1400mに実績のある馬でした。先週の記事では、まったく逆の見解になってしまいました。ある意味、競馬の面白いところです。
気を取り直して、今週は17日に東京競馬場でヴィクトリアマイル(GⅠ、芝1600m)が行われます。牝馬のトップホース、ほぼ揃いました。各馬、今回のレースに最高の結果を求めています。
強い姿をもう一度~アーモンドアイ
アーモンドアイ(牝5)が帰ってきます。3月のドバイ遠征は、新型コロナウイルスの影響でレース自体が中止。19年12月の有馬記念(GⅠ)以来となる実戦です。
毎年3月末に行われるドバイ国際競走。ドバイターフ(GⅠ)連覇へ期待は高まっていましたが、まさかの中止。複数のGⅠレースなどが行われるビッグイベントには、日本からも多くの馬が出走を予定していました。初めは無観客での開催が検討されていたため、馬はドバイに到着していました。
レースをせずに帰国。動向が注目されていた中、ヴィクトリアマイルへの出走が決まりました。
今回の舞台、東京芝1600mは19年の安田記念(GⅠ)3着以来です。スタート直後に不利を受け、最後の直線で懸命に追い込みましたが、先頭までは届きませんでした。
3週間後に行われる安田記念のリベンジではなく、牝馬だけのレースを選択しました。牝馬限定戦は未勝利戦も含めて4戦4勝。東京コースは馬券外なし。ベストを尽くせる条件で、JRA最多タイの芝GⅠ7勝の記録に再び挑みます。
有馬記念は、まさかの9着。熱発による12月の香港遠征回避から、どこか歯車がかみ合っていない状況です。輝きを取り戻すためには、7つ目のGⅠタイトルが一番の特効薬でしょう。
能力は見劣りなし~ラヴズオンリーユー
ドバイ遠征組はもう1頭。19年オークス馬ラヴズオンリーユー(牝4)です。
予定していたドバイシーマクラシック(GⅠ)は中止。今回は18年11月以来となるマイル戦になります。
19年5月のオークス(GⅠ)を制覇し、1度は同世代の頂点に立ちました。さらにタイトルを積み重ねるかと思われましたが、同年11月のエリザベス女王杯(GⅠ)は3着。仕切り直しとなるはずだったドバイのレースが中止になり、20年初戦を迎えます。
2000m以上の中距離をメインに走ってきました。距離を考えれば、合っている条件とは言えないと思います。しかし、能力は当然GⅠ級。あっさり勝ってもおかしくはありません。
順調さを欠いた19年後半から波に乗れていません。初GⅠ制覇の舞台、東京競馬場で浮上のきっかけをつかみたいところです。
19年上位馬 この舞台なら
前年覇者ノームコア(牝5)、2着馬プリモシーン(同)も登場。得意舞台で頂点を目指します。
初GⅠ制覇から1年となるノームコア。今回は主に中距離路線から集まる女王たちの挑戦を受けて立ちます。
前走・高松宮記念(GⅠ)は初の1200m戦。距離も、悪化した芝の馬場状態も、何もかもが合っていないレースになってしまいました。
春の大目標は、もちろん今回のレースです。東京芝1600mは2戦2勝。前走15着の結果は度外視する必要があります。手強いメンバーが揃いましたが、マイル女王の座は譲れません。
東京マイルは過去4戦2勝2着1回。プリモシーンを忘れてはいけません。
同じ舞台で行われた2月の東京新聞杯(GⅢ)など、牡馬と走っても結果を出しています。得意条件で大崩れしていないことも好印象です。
ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)から挑むローテーションは19年と同じ。態勢は整いました。実績のあるコースで悲願のGⅠ制覇となるでしょうか。
上昇度は一番~サウンドキアラ
重賞3連勝中のサウンドキアラ(牝5)。GⅠ馬もさることながら、勢いに乗っている馬も注意が必要です。
19年のレースは1つ下のクラスにいたため格上挑戦の身で7着。この1年で大きく飛躍しました。
20年に入って負けがありません。1月の京都金杯(GⅢ)、2月の京都牝馬ステークス(GⅢ)は、もはや庭と呼んでもいい京都競馬場で連勝。
前哨戦となった4月の阪神牝馬ステークス(GⅡ)。内の2番枠から、道中は好位5番手を追走。直線で先頭に立ち、危なげない走りで連勝を伸ばしました。
実績のない東京コース。さらに大外18番枠。1年前よりも、そしてこれまで走ってきたレースよりも、レベルは格段に上がります。あらゆるハードルを乗り越えて、GⅠ馬の仲間入りを果たせるでしょうか。
それでは筆者の見解です。
有力馬は順当に判断すべきところですが、臨戦過程や舞台適性から伏兵の台頭も大いに考えられます。アーモンドアイが敗れた有馬記念、安田記念のようなことがあっても不思議ではありません。多くの馬にチャンスがあります。
ヴィクトリアマイルは前年の上位馬が、翌年のレースで再び上位に来ることが多いです。そこで今回は、19年の上位馬を素直に評価したいと思います。
本命はノームコアです。高松宮記念は明らかに叩き台。連覇を懸けた走りになりますが、大目標のレースで一戦必勝といった感じの雰囲気です。
次点はプリモシーン。牝馬限定の東京マイルGⅠとなればチャンスはあります。アーモンドアイは3番手。同馬の強さは百も承知ですが、何か有馬記念の前と同じような感覚があります。あくまで筆者の感覚です。もちろん、力の違いを見せつけられる場面も容易に想像できます。
押さえはビーチサンバ、コントラチェック、シャドウディーヴァです。
今回はここまで。
次回はオークス(GⅠ)。あっという間に3歳クラシック第2弾です。
参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト