【競馬ブログ】「気まぐれウマ放談」 歴史を動かした2頭の無敗2冠馬~3歳G1回顧

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皐月賞、日本ダービーを制したコントレイル。秋は父子3冠に挑む(写真:おかだ、19年12月中山競馬場)

こんにちは!
競馬ページ担当の おかだ です!

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6月7日、東京競馬場で行われた安田記念(GⅠ)は、池添謙一騎手騎乗のグランアレグリア(牝4)が勝利。19年桜花賞以来、2つ目のGⅠタイトルを手にしました。

スタートを決めて道中は中団の外に待機。インコースにはアーモンドアイ、インディチャンプと人気馬2頭が控えていました。

最後の直線、馬場の真ん中あたりを通って先頭に立つと、後続との差を広げていきました。芝GⅠ8勝の新記録に挑んだ絶対女王、そして連覇を狙ったマイル王に影も踏ませぬ勝利。ここに来ての充実ぶりがうかがえる内容でした。

記録に挑んで敗れた馬が話題になっていますが、筆者は女王を負かしたグランアレグリアの強さにも衝撃を受けました。今後も短距離路線の主役として活躍が期待されます。

アーモンドアイは2着。8冠挑戦は秋までお預けです。敗因はいくつか挙げられますが、レース間隔を詰めた競馬は決してプラスではないと言えるでしょう。筆者が本命に推したインディチャンプは3着。蹄鉄が外れても力を示してくれました。

さて今週は、牡馬、牝馬ともに無敗の2冠馬が誕生した春の3歳GⅠ戦線を2冠目のオークス、ダービーを中心に振り返ります。同一年の牡牝無敗の2冠は史上初。歴史に残るクラシックロードとなりました。3冠目のレースが行われる秋まで興味は尽きません。

 

 

 

 

気を抜いても3馬身差~コントレイル

まずは牡馬から。コントレイルが皐月賞(GⅠ)に続き、日本ダービー(GⅠ)も制覇。史上7頭目の無敗2冠を達成しました。

2冠に挑んだ日本ダービー。枠順決定の時から、運を引き寄せていたのかもしれません。3枠5番。15年前に無敗2冠を成し遂げた父ディープインパクトと同じ枠でした。

最近で言えば、11年の3冠馬オルフェーヴルも3枠5番でダービーを勝利。何かと縁起の良い枠です。

戦前から陣営が好位での競馬を明言。思惑通り、道中は3番手付近のインコースに待機。途中、他の馬が後方から一気に先頭まで上がってきた場面もありましたが、騎乗していた福永祐一騎手にとっては「想定通り」の展開でした。

危なげなく進んで最後の直線、外に出して馬場の真ん中あたりを突き抜けました。映像を見返すと福永騎手が追い出してから、外にもたれるような場面がありました。馬群から抜け出し、馬自身が気を抜いてしまいました。

それでも2着馬には3馬身差。無敗で強さが際立っているとはいえ、まだ3歳。レース中に若さを見せることがあっても不思議ではありません。成長しきっていない部分があるとなれば、この先どこまで強くなるのか。想像がつきません。

今後は神戸新聞杯(GⅡ、中京芝2200m、9月27日)で始動。史上初の父子3冠が懸かる菊花賞(GⅠ、京都芝3000m、10月25日)の後、状態を見ながらジャパンカップ(GⅠ、東京芝2400m、11月29日)へ向かう予定です。

無敗で3冠に挑むことができるのか。夏休み明けの始動戦から注目です。


差をつけられたライバル~牡馬勢展望

皐月賞では半馬身差の2着だったサリオスは差を広げられました。コントレイルよりも後ろの位置で競馬をして、最後は外から追い上げましたが、逆転することはできませんでした。

今後の動向は発表されていませんが、菊花賞挑戦となると3000mの距離への対応が懸念材料です。果たしてどのレースを選択してくるのか注目です。

現時点ではコントレイル優位の状況は揺らいでいません。しかし、春に力が発揮できなくても、さらに距離が延びる菊花賞で出番がありそうな馬はいます。

ダービー3着のヴェルトライゼンデ。兄は19年菊花賞馬ワールドプレミア。最後の1冠は絶好のチャンスです。しかし、残念ながら6月初めに骨折が判明。全治3カ月以上の見込みで微妙な状況ですが、まずは無事に戻ってくることを祈るばかりです。

5着だったディープボンドは、皐月賞10着から京都新聞杯(GⅡ)優勝を経て巻き返してきました。良績のある京都、そして距離が長くなってさらに真価を発揮できそうな馬。秋に向けての成長が楽しみです。

無傷の3連勝で臨んだ皐月賞は11着、続くダービーは15着と結果を残せなかったレクセランス。春は通用しませんでしたが、秋まで忘れたくない1頭です。

19年菊花賞の2着馬サトノルークスは皐月賞14着、ダービー17着。春の段階では上位馬と差があっても、夏を越して成長し、再び結果を残している舞台に戻ってきて復活する馬はいます。2頭は関西圏でしか結果を残せていない点で共通しています。

注目を集める馬がいると、盲点となる馬も多く出てきます。少なくとも春のGⅠで走った馬は覚えておきたいところです。


包囲網もなんのその~デアリングタクト

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63年ぶりの偉業を成し遂げたデアリングタクト。史上初の無敗3冠牝馬誕生なるか(写真:山根英一/アフロ)

続いては牝馬。桜花賞(GⅠ)で豪脚を披露したデアリングタクトが、再び目の覚めるような末脚でオークス(GⅠ)も勝利しました。

内目の4番枠、スタートから中団後方のインコースに控えました。鞍上の松山弘平騎手も、折り合いをつけることに専念していました。

前にはミヤマザクラ、外にはリアアメリア、後ろにはデゼル。他にも多くの馬が周りを囲み、思い通りの競馬をさせまいとプレッシャーを掛けられながらレースは進みました。

4コーナーから直線入り口のところで外に出すと、前の馬が壁になってしまいましたが、スペースが空くと松山騎手がすかさず誘導。ここからゴールまでの脚は1頭だけ違いました。

63年ぶり、牝馬による無敗春2冠。ライバルたちも桜花賞の再現だけは避けたかったはずです。しかし、どんな状況になっても力を発揮した桜の女王に、なすすべがありませんでした。

コントレイル同様、こちらも秋は国内専念。大目標は秋華賞(GⅠ、京都芝2000m、10月18日)での3冠制覇です。無敗の牝馬3冠は史上初となります。

初の長距離輸送などを乗り越え、3歳牝馬最大の難関とも言えるレースを無事にクリアしました。最後は2戦2勝の得意舞台でもある京都でのGⅠ。さらなる偉業へ追い風となりそうです。


1強に待ったをかけたい~牝馬勢展望

筆者の見解ではありますが、牡馬以上に「1強」ムードが漂っていると思います。

オークスでは桜花賞上位組が順位を落とし、前哨戦の勝ち馬が台頭しました。デアリングタクトの力の違いは鮮明で、他は拮抗状態。差を詰められないまま春を終えた印象です。

逆転は厳しそうに見えますが、競馬に絶対はありません。冒頭で触れた安田記念で証明されました。

オークスの2、3着馬ウインマリリンウインマイティーは引き続き注目です。距離が伸びたところで桜花賞組に先着。上手に立ち回って、今度こそ豪脚を封じたいところです。

距離延長などで力を発揮できなかった馬たちにも頑張ってほしいですが、春のGⅠに出走できなかった馬にも注目したいと思います。

日本ダービー当日の京都競馬場で行われた白百合ステークス(OP、リステッド)に2頭の牝馬が出走しました。2着だったショウナンハレルヤと3着のミスニューヨークです。

2頭ともオークスの抽選を突破できず、別のレースを選択することになりました。敗れはしましたが、勝ち馬とは差のない競馬。距離への不安が残る馬に代わって、秋華賞でダークホースとなるチャンスはありそうです。




今回はここまで。
次回はダート上半期総決算、帝王賞(GⅠ)について取り上げる予定です!



参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト