明けましておめでとうございます。
競馬ページ担当の おかだ です!
競馬観戦歴10数年の、まだまだ勉強することばかりのファンが、21年も競馬にまつわるあらゆる話題を気ままに書いていきます。
今回から2回に分けて、21年の競馬を展望します。JRA賞受賞馬を中心に活躍が期待される馬たちを紹介。初回は芝の中長距離路線。トップホースがターフを去り、王道路線の主役争いは、ますます激しくなりそうです。
JRA賞各賞発表 年度代表馬はアーモンドアイ
競走馬部門 最優秀馬
年度代表馬・4歳以上牝馬 アーモンドアイ
2歳牡馬 ダノンザキッド
2歳牝馬 ソダシ
3歳牡馬 コントレイル
3歳牝馬 デアリングタクト
4歳以上牡馬 フィエールマン
短距離馬 グランアレグリア
ダートホース チュウワウィザード
障害馬 メイショウダッサイ
特別賞 クロノジェネシス
※年齢表記は20年時点
1月6日、2020年度JRA賞が発表され、年度代表馬に史上最多となる芝GⅠ9勝を挙げて引退したアーモンドアイが選ばれました。無敗で3冠馬となったコントレイル、デアリングタクト、そして白毛馬として初のGⅠ制覇を果たしたソダシは満票で選出。宝塚記念と有馬記念の両グランプリを制したクロノジェネシスは特別賞を受賞しました。
3歳3冠牡馬が初めて年度代表馬にならないという史上空前のハイレベルな争い。快挙が続いた1年を象徴する結果でもあります。
騎手・調教師部門では、アーモンドアイなどの主戦を務めたクリストフ・ルメール騎手が最多勝利などを受賞。グランアレグリアを管理する藤沢和雄調教師が、史上2人目となるJRA通算1500勝の功績が評価され特別賞に選ばれました。
3冠馬2頭はタイトル量産なるか
成長と真価が問われる1年。コントレイル(牡4)とデアリングタクト(牝4)、牡牝それぞれの3冠馬がさらなるGⅠタイトル奪取へ突き進みます。
ジャパンカップ(GⅠ)でアーモンドアイに敗れた2頭。「無敗の3冠馬」として挑みましたが、絶対女王の壁を越えることはできませんでした。
アーモンドアイなど中長距離路線を支えてきた馬たちが相次いで引退。今度は主役として他馬の挑戦を受けて立つ立場になります。
コントレイルは、大阪杯(GⅠ、阪神・芝2000m、4月4日)が復帰戦となる予定。以降、GⅠを転戦する見込みで、まずは父ディープインパクトのGⅠ7勝に並ぶことが大きな目標です。
デアリングタクトは、金鯱賞(G2、中京・芝2000m、3月14日)を春の始動戦とする予定。出走後のローテーションは未定です。まだ手にしていない牡馬との混合GⅠ、さらには海外挑戦など夢が膨らみます。
新女王クロノジェネシスは海外視野
20年はグランプリ2冠のクロノジェネシス(牝5)。強い牝馬の時代の新女王として、海外での活躍も期待されます。
宝塚記念と有馬記念の両グランプリ制覇。年度代表馬に選ばれても遜色ない実績でしたが、上には上がいました。
アーモンドアイ、ラッキーライラック、ノームコア、サラキア。引退した1歳上の牝馬たちに代わって、近年続く牝馬優勢の時代を引っ張る存在となります。
始動戦は未定ですが、春は海外挑戦を視野に入れている模様。3月にドバイ、4月に香港で行われる国際GⅠに登録することが決まりました。ノームコアに続く姉妹による海外GⅠ制覇も期待されます。
国内専念となれば、楽しみはもう1つ。現役馬の頂上決戦となりそうな3冠馬2頭との対戦。未対戦の2頭との顔合わせが実現するかどうかも、この1年の大きな注目点です。
受難の牡馬勢 新星誕生が復権へのカギ
芝の中長距離路線、そして次回の記事で触れる短距離も例外ではありませんが、20年は牡馬が大苦戦。最優秀4歳以上牡馬を受賞したフィエールマンが天皇賞・春を制しただけで、3歳・ダートを除く他の牡牝混合芝GⅠは牝馬が勝利しました。
残念ながらフィエールマンは、有馬記念出走後の検査で故障が判明し、そのまま引退。現状、牡馬勢のトップはコントレイルです。
有馬記念5着同着のワールドプレミア(牡5)、現役続行を決めた菊花賞馬キセキ(牡7)など既存勢力の復活を待ちたいところですが、新生誕生の期待も高まっています。
新星候補は、素質馬アドマイヤビルゴ(牡4)、3歳GⅠ戦線を戦ってきたヴェルトライゼンデ(牡4)などの4歳勢。同世代との戦いが終わり、年長馬とのレースで苦戦していますが、コントレイルに続く4歳牡馬の本格化は、牡馬復権の大きなポイントとなるでしょう。
今回はここまで。
次回は芝短距離とダート路線の展望です。
参考:馬名、成績など競走馬に関するデータはJRA公式サイト