【行ったつもりシリーズ】「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦!(4)田無神社から多摩湖へ

この日は西東京市からスタート。まずはパワースポットとしても知られる「田無神社」にお参りして、スタンプゲット(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

東京都多摩地域の30市町村に散らばる130カ所のデジタルスタンプを集める「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦中。第4回は西東京市、東久留米市、清瀬市、東村山市、東大和市を一気に駆け抜けていく。

 

 

 パワースポットと天然温泉

境内には、昭和の大横綱・大鵬が開いた土俵もある。大鵬は田無神社崇敬会初代会長などを務めたそうだ(撮影:光石 達哉)

今年は1893年(明治26)に西多摩・南多摩・北多摩の3郡が神奈川県から東京府(現在の東京都)に移管されて、130周年。それを記念して多摩地域のおすすめスポット130カ所をめぐるデジタルスタンプラリーが、10月29日まで開催されている。これまで2日間、自転車で集めたデジタルスタンプは、エントリー時にもらえる1個を加えて25個となった。

3日目は、北多摩エリアの中でもさらに北側にある市や町を中心に回っていく。9月下旬になり、朝はかなり涼しくなった。今年は永遠に来ないのかと思っていた秋や冬もなんとか訪れそうだ。

まずは西東京市の「田無神社」へ。この辺りでも人気のパワースポットで、朝からお参りに来ている人も多い。境内には昭和の大横綱・大鵬が開いた土俵などもあり、興味深い。

 

田無駅にある西東京市や多摩エリアの商品を扱うアンテナショップ「まちテナ 西東京」。オープン前だったが、外にQRコード入りののぼりが置かれていた(撮影:光石 達哉)

続いて数百m走って西武新宿線・田無駅に向かう。駅前は駐輪禁止だったので駐輪場を探すのに手間取ったが、2階改札近くにあるアンテナショップ「まちテナ 西東京」へ。まだオープン時間の10数分前だったが、無事デジタルスタンプをゲットできた。

 

「西東京いこいの森公園」は、テニスコートやスケートパークなどスポーツ施設も充実している(撮影:光石 達哉)

今度は北に2㎞ほど走って「西東京いこいの森公園」を目指す。秋は紅葉の名所として知られる豊かな自然とスポーツ施設が充実した公園だ。園内は自転車乗り入れできないので、駐輪場に自転車をとめてパークセンターと呼ばれる管理事務所前まで歩いてスタンプを読み込む。

西東京市と聞くと東京でもかなり西にあるように思えるが、実は多摩地区の中でも東端に位置していて練馬区と接している。地理的には中東京市と呼んだ方がしっくりきそうだ。

 

東久留米市にある人気の大型日帰り温泉施設「スパジアムジャポン」。テラスにはテントサウナも並んでいるようだ。QRコードは、エレベーターで3階に上がった入口付近にあった(撮影:光石 達哉)

さらに北へ約4km走って東久留米市に入り、メディアでもよく紹介される巨大日帰り温泉施設「スパジアムジャポン」に到着。たまにはこういうところも利用してみたいが、サイクリング中だと湯上りに汗だくのジャージをまた着て、さらに汗だくになって帰ることになるのでなかなか立ち寄れない。

 

 清瀬市もコンプリート

清瀬市へ。右が「日枝神社」、御祈祷受付に隠れているけど、左が「水天宮」。お参りに来ている人も多かった(撮影:光石 達哉)

今度は約2.5km北東へ進み、埼玉県新座市をまたいで清瀬市に入る。次のスポットは「日枝神社・水天宮」で、2つの神社が同じ境内に並んで建っている。水天宮は安産の神様として知られ、この日は赤ちゃんを連れたお宮参りの家族も多く見られた。ちなみに、大昔この地に生えていた柊(ひいらぎ)の大木の木蔭で、ヤマトタケルが休息したという伝説があるそうだ。

 

「清瀬市郷土博物館」へ。中は改修中だったが、入口付近にQRコードは設置されていた(撮影:光石 達哉)

次は数百m離れた「清瀬市郷土博物館」へ。

 

「清瀬けやきホール」。銀色に輝く円筒状の外観は、宇宙ステーションのような、けやきの幹のような(撮影:光石 達哉)

さらに約1km南に向かい、西武池袋線・清瀬駅北口近くの「清瀬けやきホール」に到着。ここは音楽ホールなどが入った施設だ。

 

「清瀬市松山出張所」。いわゆる市役所の出張所だが、週末でも灯りがついていて仕事をしている人がいるようだった(撮影:光石 達哉)

さらに約1km走って、駅の南口へ抜け「清瀬市松山出張所」へ。清瀬市はスタンプスポットが近くに密集しているので、効率よく全4カ所コンプリートできた。

 

 愛され続けるスター

東村山市の「国立ハンセン病資料館」、入館無料。ハンセン病療養所の国立療養所多磨全生園の敷地内にある(撮影:光石 達哉)

ここから西へ約1.5km。大きな病院や看護大学などが並ぶ通称・病院街通りを通って、東村山市に入り、「国立ハンセン病資料館」へ。この資料館は、かつて偏見・差別の対象となったハンセン病患者・元患者の名誉回復を図り、正しい知識を広めることを目的としている。

 

「百才」は、古民家を改修した多目的スペースみたいなところ。この日は上映会が行われていた(撮影:光石 達哉)

さらに4kmほど西へ。スタンプが設置されているのは、古民家を改装したコミュニティスペース「百才(ももとせ)」で、コーヒースタンドやアトリエなどがある。

 

「東村山ふるさと歴史館」。縄文時代の遺跡からの出土品や太平洋戦争中の資料など、幅広く展示している。入館無料(撮影:光石 達哉)

さらに数百m移動して、「東村山ふるさと歴史館」へ。かつてこの辺りは東山道や鎌倉街道が通り、「みち」をテーマに東村山の歴史が学べるそうだ。

 

東村山駅前で、アイーンのポーズをする「志村けんの銅像」。後方のパネルをふくめ、立派なつくり。花も供えられていて、多くの人に愛されていたのがわかる
(撮影:光石 達哉)

約1km南へ走り、西武線・東村山駅前に出た。東村山といえば、3年前に新型コロナウイルス感染症で亡くなった志村けんさんの出身地として有名。2年前の春ここへ来たときは、生前に志村さんが東村山の名を全国に広めた功績をたたえて植樹された3本のけやき「志村けんの木」があったが、その後、2021年6月に新たに「志村けんの銅像」も建てられた。

背後には大きなパネルもあって、想像以上に立派な銅像だ。費用はクラウドファンディングなどで集められたそうで、いかに市民や多くの人に愛されていたスターなのかうかがい知れる。なお、QRコードはちょっと離れた東村山市立中央公民館に設置してあった。

 

 多摩湖周辺を散策

「都立狭山公園」へ。奥に見える小高いところが多摩湖の堤体。この日もいい天気に恵まれた(撮影:光石 達哉)

続いて約3km西へ進み、「都立狭山公園」を目指す。多摩湖(村山貯水池)に隣接した公園で、春は花見の名所としても知られる。QRコードは、パークセンター(管理事務所)横のパネルが並んでいるところにあった。これで、東村山市のスポット全5カ所を制覇した。

 

「多摩湖(村山貯水池)」の堤体を上り、次のスタンプをゲット。遠くには、西武園の観覧車やベルーナドームも見える。このあたりは東大和市(撮影:光石 達哉)

公園の周りをぐるりと約2㎞回って坂を上り、多摩湖(村山貯水池)を望む堤体に到着。ここまで来ると、住所は東大和市に変わっている。堤体の南側にある東屋のところにQRコードののぼりが置かれていた。多摩湖の周りは自転車道も整備されているので、サイクリストの姿も多い。

 

狭山丘陵のふもとにある「東大和市立郷土博物館」。入館無料、左に見えるのはプラネタリウムで、観覧料はおとな300円(撮影:光石 達哉)

続いて多摩湖沿いを西へ約2㎞走り、「東大和市立郷土博物館」へ。ここは「狭山丘陵とくらし」をメインテーマとした博物館だそうだ。

このエリアは小さな市が集まっているので、ここまで順調に15個のスタンプをゲット。まだまだいけそうだが、続きは次回に!

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①田無神社―②まちテナ 西東京―③西東京いこいの森公園―④スパジアムジャポン―⑤日枝神社・水天宮―⑥清瀬市郷土博物館―⑦清瀬市けやきホール―⑧清瀬市松山出張所―⑨国立ハンセン病資料館―⑩百才―⑪東村山ふるさと歴史館―⑫志村けんの銅像―⑬都立狭山公園―⑭多摩湖(村山貯水池)―⑮東大和市立郷土博物館

 

mimi-yori.com

mimi-yori.com

 



 

【行ったつもりシリーズ】「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦!(3)歴史とアニメとプロ野球

稲城市の「いなぎ発信基地ペアテラス」。1/5スケール、全高約3.6mのシャア専用ザクとガンダムが並ぶ姿はいつ来ても圧巻(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

東京都多摩地域の30市町村に散らばる130カ所のデジタルスタンプを集める「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦中。第3回は日野市から再び多摩市、稲城市、そして狛江市を回っていく。

 

 

 新選組と明治天皇の足跡

この日は日野八坂神社の例大祭で、日野宿本陣前にも山車がとまっていた
(撮影:光石 達哉)

今年は1893(明治26)年に西多摩・南多摩・北多摩の3郡が神奈川県から東京府(現在の東京都)に移管されて、130周年。それを記念して多摩地域のおすすめスポット130カ所をめぐるデジタルスタンプラリーが、10月29日まで開催されている。前回は2日目の前半で、多摩市のパルテノン多摩まで8つのスタンプをゲットした。2日目後半、まずは8kmほど北上して日野市を目指す。

 

豊田駅から近い日野市の「猫目堂茶店」。モーニングやランチ、おやつメニューも充実しているようだ この日は日野八坂神社の例大祭で、日野宿本陣前にも山車がとまっていた(撮影:光石 達哉)

トンネルとアップダウンの続く平山通りを走り、JR豊田駅の方へ。駅の北側にある「猫目堂茶店」というカフェがデジタルスタンプのスポット。暑いのでアイスコーヒーでも飲んで休憩しようかと思ったけど、駐輪場をお店から離れたところで探さなくてはならないので、今回は諦めて次へ。

 

土方歳三の出身地・日野の「新選組のふるさと歴史館」。新選組や幕末維新に関する展示を見学できる。入館料は大人200円で、「日野宿本陣」との共通入館券は大人300円
(撮影:光石 達哉)

「日野宿本陣」は甲州街道の本陣(大名や幕府役人の宿)跡で、近藤勇や土方歳三らが出会ったとされる天然理心流の道場もあったという(撮影:光石 達哉)

さらに北東へ約2㎞進んで「新選組のふるさと歴史館」、さらに約1km北へ走って「日野宿本陣」へ。どちらも以前、新選組ゆかりの地をめぐったときに中を見学したので、今回はスルー。

 

多摩市の聖蹟桜ヶ丘駅近くにある「ALICIA Kitchen」。だが、看板の上に新たな店名が貼られていて、別のお店になっているようだ(撮影:光石 達哉)

日野市のもう1カ所、「多摩動物公園」はまたの機会に訪れるとして、南東へ約6km戻って再び多摩市に入り、聖蹟桜ヶ丘駅近くの飲食店「ALICIA Kitchen」へ。この日は定休日で灯りは点いているものの閉まっていたが、QRコード入りポスターは窓に貼ってあった。

 

多摩市・桜ヶ丘公園の「旧多摩聖蹟記念館」。楕円形の洋風建築が特徴的で、以前も紹介したが仮面ライダーのロケも行われた(撮影:光石 達哉)

さらに東へ約3km進み、川崎街道の連光寺坂の頂上で右折して、桜ヶ丘公園内にある「旧多摩聖蹟記念館」に到着。1881(明治14)年に明治天皇がこの地に行幸して狩猟を行い、その後も数度訪れたという。それを記念して、1930 (昭和5)年に建てられたのがこの記念館。ちょうど閉館時間の16時直前だったので中に入ってみると、明治天皇の騎乗像が中心に据えられていた。その他にも、幕末・明治の歴史的資料や園内の自然に関連する展示が行われていた。

 

桜ヶ丘公園内の展望スペース。奥多摩の山々が一望でき、すっきり晴れていれば先日上った奥多摩周遊道路も見えるようだ(撮影:光石 達哉)

 

 ガンダム、ボトムズから読売巨人軍へ

「いなぎ発信基地ペアテラス」前の広場。逆光でわかりにくいけど、装甲騎兵ボトムズのスコープドッグがレッドショルダーになっている、ってわかる人はかなりマニア!?
(撮影:光石 達哉)

再び川崎街道を東へ。坂を下り、稲城市へ戻る。5km弱走って、JR稲城長沼駅のガード下にある「いなぎ発信基地ペアテラス」へ。ここはカフェや特産品販売所を併設した観光案内所だが、前回も触れたように稲城市は多くのアニメでメカニックデザインを担当した大河原邦男さんの出身地。それゆえ大河原メカでの町おこしにも取り組んでいて、ここには機動戦士ガンダムのガンダムとシャア専用ザク、さらに装甲騎兵ボトムズの主役メカ、スコープドッグの巨大像が展示されている。

2年ほど前にも訪れたのだが、今回はスコープドッグの肩が赤くペイントされたレッドショルダーになっていた。アニメの中でそんなエピソードもあったなあと自分もうっすら記憶にあるが、そんなマニアックなこだわりがすごい。

 

「よみうりV通り」の一番上、00番の手形は寺内崇幸(現栃木ゴールデンブレーブス監督)。なお、隣にあった0番はコーチに就任した2010年、試合前練習中に倒れて帰らぬ人となった木村拓也さん(撮影:光石 達哉)

続いて約5km南へ。一日中、多摩丘陵を上り下りしてきたが、この日最後となる坂を上って「よみうりランド」を目指す。自転車が通れるのは東側の道で、サイクリストの間では通称「ランド坂」と呼ばれ、練習コースとしても有名だ。一般的には「よみうりV通り」という名前で知られる。この道が完成した2009年は、よみうりランド60周年、読売巨人軍75周年ということで、当時、巨人に在籍した選手・監督・コーチの手形が背番号順によみうりランド駅からジャイアンツ球場入口まで歩道に沿って埋め込まれている。

 

「よみうりランド」で稲城市4つ目のデジタルスタンプをゲット。閉園時間間近で、帰る人が多かった(撮影:光石 達哉)

ジャイアンツ球場からさらに1kmほど進んで、「よみうりランド」のスカイゲートというメインの入口の前にQRコードののぼりとポスターがあった。これで多摩市と稲城市に各4つあるデジタルスタンプはすべてゲットした。

 

 狛江市で江戸時代の雰囲気を味わう

狛江市内の老舗酒屋「籠屋 秋元商店」。左の建物の中に見えるのはクラフトビール醸造用のタンクのようだ(撮影:光石 達哉)

17時近くになり、だいぶ日が傾いてきたが、朝にスルーした狛江市へ向かって約8km走る。丘を下り、多摩川を越えて、多摩川サイクリングロード沿いにちょっと東へ走って、1902年創業の老舗酒屋「籠屋 秋元商店」へ。全国の地酒などを販売するほか、自家製のクラフトビール醸造所やレストランも併設している。自分が訪れた時間も、買い物客でにぎわっていた。

 

子どもたち、お年寄りが交流する施設「ふらっとなんぶ」。外の掲示板にQRコードが貼られていた(撮影:光石 達哉)

数百m西へ戻り、多世代・多機能型交流拠点「ふらっとなんぶ」へ。介護施設が運営する子どもから高齢者まで気軽に集える場所とのことだ。

 

江戸時代の建物が残る「むいから民家園」。多摩川サイクリングロードからも近いけど、いまだ中に入ったことはない(撮影:光石 達哉)

さらに約2㎞北西に走り、「むいから民家園」へ。ここは狛江市内にあった江戸時代の建造物を移築・復元した民家園。朝に来たときはまだ開園前で、QRコードののぼりは敷地内に仕舞われていた。今回も閉園時間16時半はですでに過ぎていたが、なぜかのぼりが外に出されていたので、めでたくデジタルスタンプをゲットした。

狛江のもうひとつのスポットは、残念ながらすでに閉まっていたので、また後日。というわけでこの日は18個、通算24個のスタンプを集めた。

今さらながらルールを確認すると、デジタルスタンプは3個以上獲得すれば、10月28、29日に開催されるイベントで抽選に参加する権利が手に入るそうだ。スタンプラリーにエントリーするときに自動的にスタンプ1個もらえるので、実質2カ所回ればいいということだったようだ。

したがってたくさんスタンプを集めることに、ほとんど意味はないのだが、なんか楽しくなってきたので次回以降も続けていこうと思う。

 

QRコードを読み込むとご当地のキャラクターが出て来て、一緒に写真を撮ったりできる。 これをハッシュタグ付きでインスタに投稿すると抽選でプレゼントがもらえる特典もある 。というわけでコアラになってみた(撮影:光石 達哉)

(光石 達哉)

 

今回のルート:①猫目堂茶店―②新選組のふるさと歴史館―③日野宿本陣―④ALICIA Kitchen―⑤旧多摩聖蹟記念館―⑥いなぎ発信基地ペアテラス―⑦よみうりランド-⑧籠屋 秋元商店―⑨ふらっとなんぶ―⑩むいから民家園

 

mimi-yori.com

 

mimi-yori.com

 

【行ったつもりシリーズ】「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦!(2)自転車の”銀座”から東京の南端へ

デジタルスタンプをゲットした町田市の「鶴間公園」の隣には、スヌーピーミュージアムもあり、こんなフォトスポットも(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

東京都多摩地域の30市町村に散らばる130カ所のデジタルスタンプを集める「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦中。第2回は稲城市、町田市、多摩市を回っていく。

 

 

 「自転車のまち稲城」を走る

サイクリストに人気の稲城市の「CROSS COFFEE」。週末ともなると、朝から多くのロードバイク乗りがやってくる(撮影:光石 達哉)

今年は1893年(明治26)に西多摩・南多摩・北多摩の3郡が神奈川県から東京府(現在の東京都)に移管されて、130周年。それを記念して多摩地域のおすすめスポット130カ所をめぐるデジタルスタンプラリーが開催されている。前回は奥多摩エリアを自転車で走って6つのスタンプしかゲットできなかったので、2日目の今回は自宅から近いエリアから攻めて数を稼ごうと思う。

まず狛江市へ向かったが、時間がちょっと早くてスタンプを設置してあるスポットがまだ開いていないというのが2件続いた。閉まっていても外にQRコードだけ出してあることもたまにはあるので期待していたが、そうじゃない場合もあるので仕方ない。ひとまず先へ進もう。

多摩川を渡って、稲城市へ。最初にスタンプをゲットしたのは「CROSS COFFEE」というカフェ。ここはチャンピオンシステムというサイクルジャージのブランドが運営している。朝早くから自転車に乗る人のために午前7時から営業していて、午前9時ごろにはロードバイクがたくさんとめられ、ジャージ姿のお客でいっぱいだった。

このカフェがある矢野口交差点からは、多摩川サイクリングロードや尾根幹(南多摩尾根幹線道路)といったサイクリングに人気の道にもすぐアクセスでき、近くには自転車屋さんも数軒あって、都内を走る自転車乗りにとっては銀座4丁目みたいなスポットでもある。

自分はまだ出発したばかりでカフェ休憩する気分じゃなかったので、店頭ののぼりのQRコードを読み取ってデジタルスタンプ獲得し、先を急ぐ。

 

大河原邦男デザインのサイクリスト風キャラクター「ペダリオン」。奥に見えるのが、「ZEBRA Coffee & Croissant 稲城中央公園店」。このあたりは2020東京五輪の自転車ロードレースのコースだった(撮影:光石 達哉)

4kmほど走って尾根幹の坂を上り、「ZEBRA Coffee & Croissant 稲城中央公園店」が次のスポット。ここもサイクリストが多いが、近くに新興住宅地や団地もあるので地元の人も半分ぐらいいて、朝から賑わっている。

カフェのそばには稲城市出身のメカデザイナー大河原邦男さんがデザインした「オネカン戦士・稲城ペダリオン」というご当地ヒーロー的な像が立っている。「自転車のまち稲城」のシンボル的キャラクターで、言われてみるとヘルメットも自転車風だし、コスチュームもサイクルジャージを着ているようなデザインになっている。

 

 町田市のスタンプを巡る

町田市に入り、鎌倉街道にあった旅籠を改修した「小野路宿里山交流館」へ。今年で開業10周年だそうだ(撮影:光石 達哉)

ここからしばらく尾根幹のアップダウンを走り、途中で鎌倉街道へ左折して町田市へ。9月半ばで少し秋の気配を感じつつも、この日は気温30℃超の真夏日。午前中は。曇り空で空気がムシムシしている。

途中で脇道に入って坂を越え、約7km走って「小野路宿(おのじじゅく)里山交流館」に到着。ここは鎌倉街道の宿場町「小野路宿」の旅籠跡を改修した観光施設で、物産販売コーナーやお食事処などもあるが、まだ開店時間になったばかりでスタッフの方が準備している。

ちなみにここの目の前には、近藤勇と義兄弟の契りを結び、新選組の支援者だった名主・小島鹿之助の屋敷跡「小島資料館(閉館中)」もある。

 

「町田薬師池公園 四季彩の杜 西園」。建物内にはカフェレストランもあり、手芸品などの出店も出ていて賑わっていた(撮影:光石 達哉)

さらに4kmほど南へ走り、「町田薬師池公園 四季彩の杜 西園」へ。ここは2020年にオープンした地場食品直売所や町田産の食材を使ったカフェレストラン、クラフト体験などができる体験工房などが集まった施設。若い家族連れも多く、オシャレな雰囲気の空間だ。

 

「まちの案内所 町田ツーリストギャラリー」の前。不動産相談会のイベントをやっていて鳩のキャラクターがお出迎え(撮影:光石 達哉)

ここからまた4km南下し、町田駅周辺の商店街の中にある観光案内所「まちの案内所 町田ツーリストギャラリー」に到着。商店街の中は自転車乗り入れできないところもあるので、押し歩きして近づく。観光案内だけでなく、町田の名産品等も販売していてJリーグのFC町田ゼルビア(J2)のグッズなんかも売っているようだ。

 

「鶴間公園」のクラブハウス前でスタンプゲット。のぼりが風でたなびいてQRコードがなかなか読み取れなかった(撮影:光石 達哉)

再び4km南下し、東京都の南端に近い「鶴間公園」へ。遊具なども充実している公園で、多くの子どもたちが遊んでいる。園内に自転車は入れないが、道を挟んだスポーツ施設のクラブハウス前にQRコード入りののぼりがあった。

これで町田市のスタンプ4つすべてクリア。130のスタンプが30市町村に分かれているので、1自治体各4~5のスタンプがあるわけだ。

 

 多摩のパルテノン神殿へ

多摩市へ移動し、今年7月にオープンしたばかりの「多摩市立中央図書館」へ。QRコードは入口入ってすぐ左、駐輪場は一階層下の車道沿いにあった(撮影:光石 達哉)

ここからは北に進路を向けて、多摩市へ。お昼ごろになると雲が晴れて、今度は日差しがきつくなってきた。約15km走って、「多摩市立中央図書館」に到着。今年7月1日に開館したばかりの新しい図書館で、入口入ってすぐ階段型の読書スペースがある。中にはカフェもあるようだ。

 

劇場などが入った「パルテノン多摩」。多摩センター駅やサンリオピューロランドからも近い(撮影:光石 達哉)

続いてすぐ隣の「パルテノン多摩」へ。ギリシャのパルテノン神殿をイメージしたような壮大な建物で、中は劇場などがある総合文化施設となっている。スタンプは西館4階の子ども図書館的なスペースで獲得できた。

涼しい館内で、これからのルートについて1人作戦会議。近いのは日野市の「多摩動物公園」だが、スタンプスポットは園内にあるらしい。どうせ園内に入るのなら時間のあるときにゆっくり動物も見たいなと思い、いったんパスして日野市の他の3カ所のスポットを先に回っていこう。ということで、続きは次回!

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①CROSS COFFEE―②ZEBRA Coffee & Croissant 稲城中央公園店―③小野路宿里山交流館―④町田薬師池公園四季彩の杜西園―⑤まちの案内所 町田ツーリストギャラリー-⑥鶴間公園―⑦多摩市立中央図書館―⑧パルテノン多摩

 

mimi-yori.com

 

 mimi-yori.com

 

 

 

【行ったつもりシリーズ】「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に自転車で挑戦!(1)奥多摩の「東京で一番高い道路」へ

久々にデジタルスタンプラリーに挑戦! 多摩30市町村がエリアだが、まずは最難関の奥多摩の山へ。写真は、奥多摩周遊道路から見下ろした奥多摩湖(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

今回から「多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー」に挑戦。東京都多摩地域の30市町村に散らばる130カ所のデジタルスタンプを、自転車で回って集めていく。初回は最難関の奥多摩エリアへ。

 

 

 多摩東京移管130周年デジタルスタンプラリー

9月になってちょっと涼しくなったからか、この日はサイクリストが多かった。近くの温度計は25℃を表示していた(撮影:光石 達哉)

東京23区の西側にあり、30市町村からなる多摩地域。今年は1893年(明治26)に西多摩・南多摩・北多摩の3郡が神奈川県から東京府(現在の東京都)に移管されて、130周年になるという。三多摩が、もともとは神奈川県だったというのは驚きだ。今回挑戦するデジタルスタンプラリーは、そんな多摩地域のおすすめスポット130カ所をめぐるように設定されている。

僕自身、上京してから10数年は多摩地域を転々として住んでいたし、今も23区の中で多摩地域と接するエリアに住んでいるので、なじみはありすぎるほどにある。130カ所のうち、半分ぐらいは過去に行ったことがあり、そのまた半分ぐらいは記事でも紹介した気がするが、130周年は今年しかないのでこの機会に挑戦してみたいと思う。

スタンプラリーは、7月22日~10月29日の開催。気づくのが遅れて9月になってから始めたので、2カ月弱で130カ所制覇はかなりの難題だ。ルール的には全部集める必要はないようだが、できるかぎりたくさん集めてみよう。

最初は、後回しにすると大変そうな奥多摩方面へ。JR五日市線の終点・武蔵五日市駅前を左折して檜原街道に入り、東京本土唯一の村、檜原村へ。ここまでもスタンプが取得できるスポットはいくつかあったが、この日はスルーして先を目指す。

檜原村役場の先の橘橋交差点を左折し、南秋川沿いに伸びる街道をひたすら西へ進む。徐々に上りが厳しくなって、山深い景色になっていく。都内の最高気温はまだまだ30℃を越えているが、9月になって体に当たる風も少し秋の気配を帯びてきた気がする。日差しのあるところはまだ暑いけど、山陰は気持ちいい。

 

 久しぶりに「奥多摩周遊道路」を上る

この日最初のスタンプスポット、檜原村の「旧高橋家住宅」。江戸時代末期に建てられたかぶと造りの民家だという。現在は「古民家カフェ晴ノ舎」となっている。標高は500mほど(撮影:光石 達哉)

檜原村役場から約12㎞走り、この日最初のスタンプスポット「登録有形文化財 旧高橋家住宅」に到着。現在は「古民家カフェ晴ノ舎」として営業されている。

 

古民家カフェの中は、おしゃれで過ごしやすい空間。地元の特産品や雑貨なども売っているようだ(撮影:光石 達哉)

中に入って店員さんに声をかけ、デジタルスタンプのQRコードをスマホで読み取る。特にお茶していかないといけない雰囲気でもなかったので、外のベンチで呼吸を整えて再出発。

 

奥多摩周遊道路に突入。ここは、かつて檜原側の料金所があったところ。現在も夜間通行止め用のゲートがある(撮影:光石 達哉)

料金所跡のすぐ先にある「夢の滝」。檜原村は滝が多いが、ここは周遊道路から眺められる唯一の滝だそうだ(撮影:光石 達哉)

ここから5kmほど上ると、檜原街道から奥多摩周遊道路に切り替わる。山を越えて、奥多摩湖方面まで通じる道だ。昔は有料道路で、自分が初めてここを通った10年ちょっと前は料金所の建物が残っていたが、今は完全に撤去されている。

 

「檜原都民の森」に到着。ドライブで来た人やオートバイのライダー、サイクリストにとっては休憩スポットだが、登山客にとっては奥多摩の山々に上るための出発地点となっている(撮影:光石 達哉)

ここから約3km、さらに上っていくと「檜原都民の森」に到着。標高は約1000mで、登山やハイキングをする人の拠点のひとつでもある。久しぶりにここまで上ってきたので、ヘトヘトだ。

 

みとうだんご(ピンボケ)で腹ごしらえ。近くにある三頭山(みとうさん)が、名前の由来のようだ。タレは甘辛醤油とくるみ味噌の2種類があり、くるみ味噌を注文。砕いたくるみの粒感も感じられる。税込み400円(撮影:光石 達哉)

しばらく休憩して、入り口付近にあったのぼりにプリントされていたQRコードを読み込んで2つ目のスタンプをゲットした。

 

「東京で一番高い道路 奥多摩周遊道路 最高地点 標高1146m」と刻まれた標識。ちなみにここまで上る別ルートの林道もあるのだが、激ヤバな激坂そうなので、行ったことはない(撮影:光石 達哉)

都民の森を出ても、まだしばらく上り坂は続く。アップダウンをこなしながら3kmちょっと走り、「東京で一番高い道路。奥多摩周遊道路 最高地点 標高1146m」の標識に到達。ここは風張峠とも呼ばれている。データを見返すと前回ここを上ったのは約6年前で、ずいぶんとサボっていたことになる。ここから先は基本的に下りなので、だいぶ気が楽だ。

 

 奥多摩湖を見下ろす絶景の駐車場へ

月夜見第1駐車場から見下ろした奥多摩湖。ちょっと曇っているけど、いい景色。標高1000mほど(撮影:光石 達哉)

この最高地点から、奥多摩側へ約3.5km下った月夜見第1駐車場に立ち寄る。ここからは奥多摩湖・小河内ダムが眼下に見渡せ、個人的に好きな景色のひとつだ。自分みたいにお腹が出ていて運動経験ほとんどないオッサンでも、自分の力だけで100km以上走って1000mを越える山にも登れるってロードバイクってすごい乗り物だなとあらためて思わせてくれる。

さらに6kmほどダウンヒル。苦労して稼いだ標高があっという間に減っていく。オートバイや車も多いし、数日前の台風の影響で路面が濡れていたり、枝葉が散らばっているところもあるので安全第一で下っていく。

 

奥多摩町の「山のふるさと村」に到着。写真のクラフトセンターは、木工や陶芸などの体験ができる施設(撮影:光石 達哉)

キャンプ場などがある奥多摩町の「山のふるさと村」に到着。この中のクラフトセンターと呼ばれる施設の前にQRコード入りののぼりがあった。

 

ダムについて学んだり、レストランもある「奥多摩 水と緑のふれあい館」。この日は郷土芸能の実演も行われていた。スタンプラリーののぼりは、館内にあった
(撮影:光石 達哉)

山のふるさと村を出て、奥多摩湖畔を走る青梅街道をしばらく東へ。小河内ダムのそばにある「奥多摩 水と緑 のふれあい館」で次のデジタルスタンプをゲットする。

 

 奥多摩町のスタンプをコンプリート

先ほど山の上から眺めていた小河内ダムと奥多摩湖。標高は500mちょっとで、あっという間に5~600m下ってきたことになる(撮影:光石 達哉)

ダムを離れて、再び青梅街道を東へ。

 

約1カ月ぶりに訪れたJR奥多摩駅。8月よりも観光客は少ないかな(撮影:光石 達哉)

下り坂のトンネルが連続し、トンネル内の路面は塗れているので、注意しながら進んでJR奥多摩駅前に出た。つい先月、日原鍾乳洞を訪ねたときも立ち寄ったところだ。

 

奥多摩駅の目の前にある「奥多摩町観光案内所」も、デジタルスタンプのスポット
(撮影:光石 達哉)

駅前にある「奥多摩町観光案内所」がスタンプスポットになっている。

 

「せせらぎの里美術館」。町営の美術館だが、この日は不思議な展示をやっていたようだ。第2会場の「国立奥多摩美術館」の前も通ったことがあるけど、かなり妖しげな建物だった記憶がある…(撮影:光石 達哉)

さらに10km弱、東へ進み「せせらぎの里美術館」に立ち寄る。何やら風変わりな展示をやっているようで、若い女性2人組が興味深そうに入っていった。ここでもデジタルスタンプをゲットして、奥多摩町のスタンプは4カ所コンプリート。1日目は計6個ということで、まだまだ先は長い……。

ここからちょっと走ると、青梅市に入る。青梅市内にもスタンプは何カ所かあるが、ひとつ手ごわい難所があるので、日をあらためて再訪しよう。結局、この日は久しぶりに100マイル(約161km)走って疲れたけど、また次回もスタンプ収集を続けていこうと思う。

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①旧高橋家住宅―②檜原都民の森―③山のふるさと村―④奥多摩水と緑のふれあい館―⑤奥多摩町観光案内所―⑤せせらぎの里美術館

 

mimi-yori.com

mimi-yori.com

 

【行ったつもりシリーズ】夏の花はやっぱりひまわり! 自転車で「座間市ひまわりまつり」へ 

毎年ひまわりを見ていた「武蔵村山ガーデン」。春は菜の花が咲いていたようだが、今年3月に閉園になっていた(撮影:光石 達哉)

 

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

夏の風物詩と言えば、黄色い大輪の花を咲かせるひまわりもそのひとつ。今回は神奈川県座間市のひまわりまつりに自転車で向かいつつ、周辺のひまわり畑も訪れてみた。

 

 

 武蔵村山ガーデンのひまわり畑が…

毎年ひまわりを見ていた「武蔵村山ガーデン」。春は菜の花が咲いていたようだが、今年3月に閉園になっていた(撮影:光石 達哉)

 

ツール・ド・フランスでは選手たちの集団がひまわり畑を走るシーンが毎年お馴染みのきれいな映像なので、自転車とひまわりの親和性は高いんじゃないかと勝手に思っている。

ここ数年は東京都武蔵村山市の「武蔵村山ガーデン」というひまわり畑を毎年見に行っていて、先日、近くを通った時に寄ってみたのだが、なんと今年は閉鎖されていた。もともと団地の敷地の一部だったため、再開発されることになったのかもしれない。

というわけで、今年は別の場所に行ってみよう。神奈川県座間市には首都圏随一の55万本の数を誇るひまわり畑があるので、そこを目指しながらほかのひまわり畑にも立ち寄ってみた。

 

この日、最初に訪れたのは東京町田の「なんまちひまわり畑」。まだ作られて5年ほどの新しいひまわり畑だ(撮影:光石 達哉)

 

最初に訪れたのは、東京都町田市にある「なんまちひまわり畑」。ここは2018年に作られた地元の横田農園が運営するひまわり畑で、約1万本が咲いている。さほど広くはないが、撮影用のベンチもあり、子ども連れなど多くの人が訪れていて良い雰囲気だ。

 

木のベンチも置かれていて、映えな写真も撮れる(撮影:光石 達哉)

 

 首都圏随一55万本のひまわり

数年前まで座間市ひまわりまつりの栗原会場だったところ。今は畑のようになっていた(撮影:光石 達哉)

ここから数100m走ると、すぐに神奈川県だ。西に進んで座間市に入ると、地図アプリに「栗原ひまわり畑」という場所があるので向かってみた。しかし、実際行ってみると、ひまわりは1本も咲いていない。かつてここは座間のひまわりまつりの会場の一部だったようだが、数年前から行われなくなったようだ。

 

いよいよ「座間市ひまわりまつり」のメイン会場へ。駐輪場もあるので、自転車でも来やすい(撮影:光石 達哉)

 

さらに西に進むと、相模川沿いに目指すひまわり畑が広がっている様子が見えてきた。ちょうどこの日は「座間市ひまわりまつり」が開催されていて、遠目からも多くの人で賑わっているのがわかる。駐車場待ちの車も多い。近くの駅から臨時バスも出ているようだが、あまり交通の便がいいところではないので、自転車だと便利だ。会場内にはバイク・自転車用の駐輪場もある。

 

このような展望台も何カ所かある。人気なので、順番待ちで多少並ぶ(撮影:光石 達哉)

展望台からの景色。眼下に黄色い海が広がるので、昇ってみる価値はある(撮影:光石 達哉)

 

座架依橋の相模川東岸あたりがひまわりまつりメインの座間エリアで、特に橋の南側が多く咲いていて、出店のエリアもあってなかなかの盛況だ。実は数年前にも来たことがあるけれど、時期が少しずれていたのでここまで盛り上がっていなかった。

 

間近にも寄って撮影。花びらも元気に伸びていて、今が盛りだった(撮影:光石 達哉)

出店もいっぱい出ていて、多くの人で賑わっていた(撮影:光石 達哉)

 

ただ到着したのが、ちょうどお昼前の暑い時間帯。この日は日本列島に台風が近づいていたが、まだ空模様や風はほぼ影響なく、カンカン照りの日差しが照りつけている。スマホも熱くなってカメラもうまく起動しないので、写真を撮るだけでも一苦労だった。

 

ちょっと離れた四ツ谷エリア。どこでもドアのような撮影用の小道具も置かれていた(撮影:光石 達哉)

 

さらに、南側にも同じ座間市ひまわりまつり四ツ谷エリアのひまわり畑がある。シャトルバスで行き来できるようになっているが、自転車だと1~2分で行ける近さだ。この四ツ谷エリアの方が面積は小さいが、人が少ないのでゆっくり見られる。いろんな種類のひまわりも咲いているようだ。

 

同じく四ツ谷エリア。鏡を使って水面に映っているような写真を撮る仕掛けも(撮影:光石 達哉)

 

座間市ひまわりまつりは、今年は8月11~14日の開催(14日は台風のため中止)だったが、8月下旬ごろまでは咲いているひまわりが見られるようだ。

 

 毎年種をまかないと、ひまわりは咲かないのだ

横浜市の「追分市民の森」のひまわり畑。ちょっとわかりづらいところにあるので、訪れる人も少ない(撮影:光石 達哉)

 

この後、事前にチェックしていた横浜市内の別のひまわり畑に行こうと思ったが、ネットの情報をよく調べるとそこも数年前に閉鎖されているようだ。桜や梅のように毎年花が咲く木ではなく、一年草のひまわりは種をまかないと毎年花が見られるわけじゃないということだろう。

 

この時期、ここに咲くひまわりのほとんどは東北八重という花びらが多い品種だった(撮影:光石 達哉)

走りながらいろいろ調べていると、横浜市旭区の「追分市民の森」にもひまわり畑があるらしい。アクセスがややわかりにくいが、矢指町入口というバス停から東に伸びる細い道に入っていって、突き当りを右折すると小川が作る谷に沿って花畑がいくつかある。

 

ちょっと離れたところでは、マリーゴールドの花畑もあった(撮影:光石 達哉)

 

季節によっていろんな花が植えられていて、別の時期にも来たことがあるが、この日は奥の方に約2万本が咲くひまわり畑が広がっていた。分かりにくい場所なので人も少ないが、「東北八重」という珍しい品種のひまわりが咲いていた。

 

川崎市の「黒川ひまわり畑」。ちょうど前日に花の摘み取り体験があったようで、首を切られたり、枯れた花ばかりだった(撮影:光石 達哉)

 

さらに調べていると、川崎にもひまわり畑があるようだ。この日は南側からアプローチしたので手前の丘越えがちょっとしんどかったが、サイクリストがよく通る尾根幹(南多摩尾根幹線道路)からもそれほど遠くない。

この「黒川ひまわり畑」は川崎市とJAが運営していて、もともと市内の別の場所にあったのが、今年からこの場所に移ったようだ。というところまではよかったのだが、ちょうど前日に摘み取り体験が行われていたそうで、ほとんど花は残っていなかった。

今回は予定通りに行かず、相変わらずの猛暑の中あちこち走り回ったけれど、ひまわり鑑賞は楽しめたので良かったことにしよう。

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①なんまちひまわり畑-②座間市ひまわりまつり座間エリア-③座間市ひまわりまつり四ツ谷エリア-④追分市民の森-⑤黒川ひまわり畑

 

mimi-yori.com

 

mimi-yori.com

 

 

【行ったつもりシリーズ】真夏のひんやり体験!奥多摩の日原鍾乳洞へサイクリング<後編>

真夏でも中の気温は11℃と涼しい日原鍾乳洞。奥には広大な空間が広がっている
(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

連日、身を焦がすような暑さが続く今年の夏だが、少しでも涼しいところに行きたいと東京・奥多摩にある日原鍾乳洞を自転車で目指した。後半は、いよいよ日原鍾乳洞の中に潜入する。

 

 

 ほてった体を鍾乳洞で冷却 これが「ととのう」!?

いよいよ鍾乳洞の中へ。入口からは冷たい風がビューッと吹き出している。念のためヘルメットをかぶったまま入場(撮影:光石 達哉)

自転車を降りて、標高630mの山中にある日原鍾乳洞の中へ。シューズはウォーキング用に履き替えたが、念のためというか安全のため、ヘルメットとグローブは着けたまま。そんな格好で鍾乳洞に入っている人は他にいなかったけどね。

日原鍾乳洞は関東随一の規模を誇る鍾乳洞で、都の天然記念物にも指定されている。こういう鍾乳洞は、九州に住んでいた子どものころに山口県の秋芳洞に行って以来だ。ちなみに、公共交通機関で訪れる場合、JR奥多摩駅からバスで30分ほど。車で来ても数十台分の駐車場はあるようだ。奥多摩駅などからレンタサイクルで行くこともでき、電動アシスト付きのe-バイクも借りられる。この日は来場者が多くて車やバスが少し渋滞していたので、自転車だとスムーズかもしれない。

入場料は、大人(高校生以上)900円。今年になって100円高くなったそうだが、日原鍾乳洞のHPにある割引券をプリントして持っていくか、JAF会員証提示で100円割引になる。

券売所で入場券を買って、沢にかかる小さい橋を渡ると日原鍾乳洞の入り口だ。入口からは冷たい風が勢いよく吹き出している。洞内の気温は年間を通して11℃とのこと。夏は涼しいが、冬は逆に暖かいそうだ。寒がりの人は夏でも長袖の上着を持って行った方がいいだろう。

自分は荷物が増えるのが嫌で何も持ってなかったので、半袖半パンの自転車用ジャージのまま入った。涼しさを求めてやってきたとはいえ、ちょっとひるむし、他の観光客からも「寒くないですか?」と心配された。しかし猛暑の中、70kmぐらい自転車で走ってきて体の芯までほてっていたので、鍾乳洞内の冷気にさらされているとフワッと気持ちがいい。最近流行りのサウナは個人的にちょっと苦手だけれど、この感覚が「ととのう」なのかなとも想像したりする。

鍾乳洞の中に入ると風もなく、寒さにもすぐに慣れた。洞内は坂道や階段の上り下りもあり、ずっと体を動かし続けているので、それ以上体が冷えることもなく快適だった。

 

 死後の世界との境界線?

「蓮華岩」「船底岩」「ガマ岩」など、何かの形に見える岩がいくつかあるが、パッと見はよくわからない(撮影:光石 達哉)

この日は激混みというほどではないが、途切れることなく来場者がいる感じだ。狭いところで立ち止まって写真を撮っていたりすると、後ろが渋滞するのがやや気になる感じだ。奥多摩駅同様、ときおり英語や聞き慣れない言語が聞こえてきて、外国人観光客も多く来ているようだ。

 

弘法大師学問所のそばにある「水琴窟」。おそらく中央の円形の器に水滴がしたたり落ちている音が、キン、キンと洞内にかすかに響いている(撮影:光石 達哉)

通路はほぼ平らに整備されていて、ゴツゴツした岩の上を歩くことはないが、床も天井も壁も濡れているため滑りにくい靴は必須だ。時折、滴も垂れてくるので。帽子などがないとヒヤッとするかもしれない。頭をぶつけそうなところもあるので、ヘルメットも役に立つ。

洞内は立体的に複雑な構造になっているので、こことここは繋がってるのか、ここはさっき通ったところの上だよな、とちょっとした発見もある。とはいえ、ずっと照明が照らされていて、順路も分かりやすく示されているので迷うことはない。

 

「弘法大師学問所」。弘法大師・空海が修業に訪れたという伝説が残る場所は日本中にあるが、ここにも来たのだろうか…?(撮影:光石 達哉)

しばらく進むと、「弘法大師学問所」と呼ばれる小部屋のような空間がある。ここで弘法大師・空海が修業したという伝説があるようだ。日原鍾乳洞は鎌倉時代から修験道の聖地とされ、宗教的にも重要な場所であったという。

 

洞内には「三途の川」と言う小さな沢が流れている。昔の人は、この鍾乳洞に死後の世界をイメージしていたのか(撮影:光石 達哉)

こちらは「さいの河原」。積み上げられた石が、その名を物語っている
(撮影:光石 達哉)

「三途の川」、「さいの河原」と名付けられているところもあり、昔の人は暗黒の鍾乳洞の中を死後の世界との境界線のように感じていたのかもしれない。

一番奥まで来ると狭い通路から一転、広大な空間が広がっている。照明が青、赤、緑色と変化し、幻想的というか”映え”な雰囲気をつくり出していて、多くの人が写真を撮っている。

 

鍾乳洞の奥に広がる空間。さらに奥の階段の上が「死出の山」(撮影:光石 達哉)

「死出の山」の頂上には「縁結び観音」がある。名前的にはちょっと場違いな気もするが、鍾乳洞の奥では何か畏敬の念を感じる(撮影:光石 達哉)

さらにその奥、階段を数十段上る「死出の山」という高台がある。その名とは裏腹にここからの眺めもすばらしい。

 

 帰路は鍾乳石を見ながら階段を進む

帰路は、約60年前に発見された新洞を通る。左に見えるような急な階段を上り下りする。濡れているので要注意(撮影:光石 達哉)

帰りは、「新洞」と呼ばれる別ルートを通る。ここは昭和37年に発見された新しいエリアで、急な階段を何度か昇り降りする。

 

新洞はニョキニョキと伸びている鍾乳石が多く見られた。これらを仏に見立てて拝んだりもしていたようだ(撮影:光石 達哉)

石柱や石筍といったいわゆる鍾乳石は、新洞の方が多いようだ。鍾乳洞は地下水が石灰岩を侵食してできるというが、日原はこれまで見てきたように石灰岩の鉱山や岩山などもあり、鍾乳洞ができる条件がそろった地質なのだろう。

見学可能なエリアは一番奥までで350mほどだが、ゆっくり見て回って1時間弱は楽しめた。ちなみに鍾乳洞の中は携帯電話はもちろん圏外だが、僕の携帯は入口周辺も圏外だった。集落まで戻ると、電波が通じていた。

外に出ると山の中とはいえ洞内とはかなりの気温差があり、モワッとした熱気に包まれる。しかし、さっきまでカンカン照りだった空は雲に覆われていて、ポツポツ雨が落ちてきた。と思ったら、ザーッと降り出す瞬間もある。帰りは日原の集落をちょっと見て回ろうかなと思ったけれど、雨が激しくなる前に急いで帰ることに。しかし、日原トンネルを抜けると雨はやみ、路面もほぼ乾いていた。山の天気は変わりやすいとは、よく言ったものだ。

帰りはしばらく下りなので、奥多摩の涼しい風を浴びながらハイペースで進む。下界というか標高の低いところまで降りてくると空気もムシムシしてくるが、8月に入って夕方の時間帯はちょっと過ごしやすくなった気もする。

夏後半もまだまだ暑い日が続きそうな予報なので、自然の涼を感じつつ、日常とかけ離れた景色も楽しめる日原鍾乳洞を旅先の候補に加えてみてはどうだろう。

 

(光石 達哉)

 

mimi-yori.com

mimi-yori.com

 

【行ったつもりシリーズ】真夏のひんやり体験!奥多摩の日原鍾乳洞へサイクリング<前編>

日原鍾乳洞の入り口付近。前編はここまでのサイクリング旅をお届け(撮影:光石 達哉)

読んでいるうちに行ったつもりになれるかもしれない、プチ旅行の紀行文コラム「行ったつもりシリーズ」。

連日、身を焦がすような暑さが続く今年の夏だが、少しでも涼しいところに行きたいと東京・奥多摩にある日原鍾乳洞を自転車で目指した。前半は、鍾乳洞に至るまでの道のりをご紹介。

 

 

 奥多摩の新トンネルでしばし涼む

青梅街道のバイパス、多摩川南岸道路にある城山トンネル(2015年完成)。真夏に約2㎞も涼しいトンネルの中を走れるのはありがたい(撮影:光石 達哉)

真夏でもトンネルや洞窟の中は意外と涼しく快適。昨年の夏は東京・武蔵村山市にある自転車道のトンネルを訪れ、つかの間の涼を感じたが、今年は奥多摩にある日原(にっぱら)鍾乳洞に向かった。

地図アプリの履歴によると自分は約8年前にも一度、日原鍾乳洞へ行っているが、そのときは秋か冬の寒い時期で、鍾乳洞も閉まっていて中に入れなかった。そもそも、中に入るつもりもあまりないまま行ったような記憶もある。

当時のことも一度書いたことはあると思うが、時を経て今回はあらためて行ってみることに。とはいえ、自宅を出て鍾乳洞までは約70kmもあるので、それまでは灼熱の中、自転車をこぎ続けなければいけない。涼を求めてという目的からは、少し本末転倒にはなっている。

カンカン照りの日差しの中、しっかりヘトヘトになりながら。まずは多摩川沿いを走る吉野街道を西へ進んで奥多摩町に入り、JR古里(こり)駅付近で青梅街道に合流。しばらく進むと、左折して多摩川南岸道路へ。この道は、青梅街道が災害などで通行止めになったときのバイパスとして2015年までに約7kmの区間が開通。将来的にはさらに東に伸びて、吉野街道とつながる計画があるそうだ。

この道に入ると、すぐ長さ1908mの城山(じょうやま)トンネルが現れる。完成して8年と比較的新しいトンネルで、鍾乳洞とはまったく別物だけど猛暑から逃れられるという意味では自分にとって同様の価値がある。入った直後は全然涼しくないやんと思ったが、後半ちょっと下り基調になってスピードに乗ると、風が涼しく感じられ生き返った心地がした。

 

 奥多摩駅から日原街道を進む

奥に見える愛宕トンネル(1998年完成)の手前で右折して、JR奥多摩駅方面へ(撮影:光石 達哉)

さらにこの先、もう1本ある愛宕トンネルの手前で右折し、JR奥多摩駅前に出る。

過去にも何度か紹介した山小屋風のカッコいい駅舎だ。2019年にリニューアルされ、登山客用の更衣室もあるらしいので、輪行で来る人にもいいかもしれない。最近のアウトドアブームで、駅の周りにも新しいオシャレな店が少しずつ増えているようだ。

 

JR青梅線の終点、奥多摩駅。ちょうど電車がホームに入ってきて、乗客たちが降りてくるところだった(撮影:光石 達哉)

 

ちょうど電車が来たタイミングだったので、多くの観光客が駅から吐き出されていた。外国人観光客の姿も見られる。このあたりで標高約340m。まだ全然暑いけどけど空気がムシムシした感じが薄れ、風も爽やかなになったようだ。

 

奥多摩駅のそばにある奥多摩工業・氷川工場が、山中で威容を放つ。現在も石灰石の選鉱、焼成を行っている。約60年前、ウルトラマンのロケ地として使用されたそう
(撮影:光石 達哉)

日原街道をしばらく進むと頭上に鉄橋が見える。これは先ほどの氷川工場まで石灰石を運搬するトロッコ「奥多摩工業曳索鉄道」の鉄橋(撮影:光石 達哉)

奥多摩駅の先で右折し、鍾乳洞へと続く日原街道に入る。しばらくは旅館や民家などが並んでいるが、数100mも進むと何もない山道に様変わりする。

 

さらに進むと、石灰石を削り取った山肌があらわになった奥多摩工業の氷川鉱業所が見える。高品質の石灰石が採れるそうで、ここから先ほどの工場までトロッコなどで運んでいるようだ(撮影:光石 達哉)

基本的に日原川に沿った一本道で、緩やかな上り坂が続くがときおり下りや10%近い勾配の区間もある。

 

氷川鉱業所のすぐそばにある日原トンネル。1km強の緩やかな上りで、入口付近から冷気が漂ってくる(撮影:光石 達哉)

日原の象徴、トンガリ帽子のような稲村岩。これも石灰岩でできているそうだ。集落からもよく見えて、先ほどの写真でも中央付近に写っている(撮影:光石 達哉)

この街道を7kmほど進むと、日原トンネルが見えてくる。このあたりで標高550mぐらいあり、このトンネルは入り口から涼しい空気が漂ってくる。

 

山中に突然現れる日原の集落。斜面に並ぶ民家がちょっと壮観だ。ちなみに、天気が悪いのは帰りに撮影したからで、他の何枚かの写真も同様(撮影:光石 達哉)

長さ1107mの上り基調のトンネルを抜けて道なりに右に曲がると、斜面に沿って数10軒の民家が立つ日原の集落が見える。ここまで数kmに渡り、人っ子一人住んでいないような山の中を走っていたため、まさに山奥の秘境が目の前に現れたという不思議な感動を覚える。

ここには戦国時代の落ち武者が住み着いたという伝承もあり、最近では台風などで街道が通行止めになり孤立することも数年に一度は起こっている厳しい土地だ。

 

 日原鍾乳洞に到着

鍾乳洞の手前には売店兼食堂がある。集落には飲食店も少ないようなので、ここに立ち寄るのもあり(撮影:光石 達哉)

そのまま日原街道を進むと数10台とめられる駐車場があり、その奥の林道の入り口で通行止めとなっていた(撮影:光石 達哉)

集落を抜けてしばらく進むと、鍾乳洞の駐車場待ちの車が渋滞している。なかなかの人気の観光地のようだ。自転車だったので車列の前に行かせてもらい、ようやく日原鍾乳洞に到着。奥多摩駅からは10kmちょっとの行程だった。

 

駐輪場もあるので、ここに自転車をとめて鍾乳洞へ向かう(撮影:光石 達哉)

駐輪場のすぐ先に日原鍾乳洞の入り口へと下る階段がある(撮影:光石 達哉)

入口手前の駐輪場に自転車をとめて、いよいよ鍾乳洞の中へ、というところで続きは次回。

 

次回予告で鍾乳洞の中をチラ見せ。広大で幻想的な空間が広がっている
(撮影:光石 達哉)

 

(光石 達哉)

 

今回のルート:①城山トンネル-②奥多摩駅-③奥多摩工業曳索鉄道・鉄橋-④日原トンネル-⑤日原の集落-⑥日原鍾乳洞

 

mimi-yori.com

mimi-yori.com